ラズベリーパイをおいしく料理してみる(1)-電源をいれるまえに

さて、必要な部材(特に micro SDカード)がそろったら、電源を入れてみたくなりますね。

しかし、OSイメージの展開済みSDカードがを購入していれば別ですが、手元にあるラズベリーパイは、購入直後のそのままなのでこのままでは何もできません。

というわけで、手始めに、OSのインストールからやってみましょう。

1.OSイメージの取得

 OSのインストールといっても、インストールディスクなどはないので(たぶん)、本家Webサイトより、OSイメージをダウンロードしましょう。
※2014年7月時点では、http://www.raspberrypi.org/downloads/ から、最新版をダウンロードできます。

 ダウンロードできるOSイメージはいろいろありますが、情報が多いのが”RASPBIAN”(名前からしても、どうやらこれが一般的らしいですね)ということで、今回はそちらを選択します。
知っている人であれば名前からなんとなくわかるかもしれませんが、DebianベースのOSということです。

 RedHatやCentOSやFedoraに慣れている方は、Fedoraベースの PIDORA も選択肢に入るかもしれませんが、どれを選んでも大雑把に言ってしまうとLinuxということで、CUI操作で使う分にはどれであっても何とかなりそうな気もします。
ディストリビューションごとのでの思想(想定した使用目的)もあるのでその辺でいろいろと用意されているのでしょうね。
※あとで知りましたが、”Noobs”を採用しておくと、起動中にキーボードのシフトキーを押下することで、OSのインストーラーが立ち上がり、簡単にOS を変更できる(=初期状態に戻せる)といった使い方もできるようです。(変更の都度で初期状態に戻ってしまいますが、いろいろやってみたい方はいかが?)

 ダウンロードサイトのサーバからのダウンロード速度はそんなに速くないので結構時間がかかります。腹をくくりましょう(笑)。

 

2.SDカードを用意する

つぎに、ターゲットのボードで使用できるSDカードを用意しましょう。
自分はType B+なので、microSDカードを用意しました。(Type Bだと、通常(?)のSDカードのはずです。)
容量は16GByte程度は欲しいといった情報が多いようだったので、16GByteのものを用意しました。だた、世の中の情報から考察して、CUIでの使用に限定で、さらに用途も絞れば、4~8Gもあれば十分だったかもしれません。(2GByteからでもインストールできるようです。(未確認))
また、書き込み回数制限の観点から、あえてもっと大容量のものをチョイスするのもありかもしれません。

 

3.OSインストール(展開)

 OSのインストールといっても、先に取得したOSイメージをSDカード上に展開するだけなのですが、書き込む側のOS別で手順は以下のとおりになります。

(1)Windows系OSの場合
Windows系OSでは、使用できるツールは、おおむね事項に示す2種類が使われているようです。

・DD for Windows を使う場合
この辺(http://download.si-linux.co.jp/DDforWindows/)から最新版をダウンロードしてPCにインストールするとよいでしょう。

・Win32DiskImagerを使う場合
この辺(http://sourceforge.jp/projects/sfnet_win32diskimager/releases/)から最新版をダウンロードしてPCにインストールするとよいでしょう。

 インストールした書き込みソフトを使用して、ダウンロードしたOSのイメージファイルをSDカード上に展開します。(展開先を間違えないように注意!)
それぞれのツール自体の使い方は他所にも説明が多いのでここでは割愛します。

(2)Linuxの場合

手順1)ダウンロードしたOSのイメージファイルを展開(解凍)する。
手順2)SDカードを挿入し、自動的にマウントを完了(SDカードを認識)させておく。
手順3)カードのマウントポイント(例:/dev/disk2s1)を記録(メモ)してからアンマウントする。注意!アンマウントしても、SDカードは抜かないこと!!
手順4)次のコマンドを実行する
dd if=PATH_TO_IMG_FILE of=PATH_TO_SD_CARD_MOUNT_POINT bs=1m

補足)
PATH_TO_IMG_FILE  :  イメージファイルのフルパス
PATH_TO_SD_CARD_MOUNT_POINT : 先にメモっておいたSDカードのマウントポイント(パス)

※「bs=1m」の部分はバイトサイズを指定しているだけなので気にせずそのまま打ち込めばOK。また、管理者権限で実行する必要があるハズなので、必要に応じてrootユーザになっておいたり、sudo をコマンドラインの先頭につけたりして実行しましょう。

記述例)※こんな感じになるはずです。
dd if=/Users/adachis/Downloads/2012-12-16-wheezy-raspbian.img of=/dev/disk2s1 bs=1m

(3)Macの場合

 書こうかと思ったけど、自分は使わないから省略。(<-ヒドイ話だね)
なんてのは冗談なのですが、実際にやってみるための環境のもちあわせが無いので実行とその結果を自分では確認できないので書けない…というのが省略する一番の理由だったりしますのでご容赦ください。
ただ、できることは間違いないので、他の方の情報がネット上にはある(たぶん)のでそちらにお任せしてしまいます。

 

ココまでの操作で正常に書き込みできれば、OSイメージの展開までは完了です。
心配であれば、この時点でのSDカードのバックアップをとっておくと、設定を失敗した場合にもバックアップからの復元で元に戻してやり直せばよいので作業の時間短縮になるでしょう。

お疲れ様でした。今回は、OSイメージを展開したSDカードを作成するところまで。

次回は、起動確認と初期設定です。お楽しみに。

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